皆さん、こんにちは。「CABIN KRAFT STUDIO」オーナーのTです。
住宅営業として、日々お客様の家づくりをサポートさせていただいている私ですが、実は私自身も、2020年に新築の注文住宅を建てたばかりの「施主」でもあります。
今日は、私たち家族5人+猫3匹が暮らす我が家について、特に「平屋」という選択、そして「子ども部屋3室」を巡る葛藤と、実際に住んでみて見えてきたリアルな「誤算」について、率直にお話しさせていただければと思います。
「プロとして、最高の家を建てられたはずなのに、なぜ満足度は100%ではないのだろう?」
家づくりを検討されている皆さんの中には、きっと私と同じような不安や疑問を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。私の経験が、皆さんの家づくりのヒントになれば幸いです。
中古戸建てからの卒業。新築を決意した理由
私と妻、そして当時まだ小さかった長女は、もともと2020年に購入した中古戸建てに住んでいました。築年数もそこそこで、見た目も悪くなかったのですが、実際に暮らし始めてみると、様々な課題が浮き彫りになってきたのです。
- 冬のリビングは底冷えし、夏場の2階は蒸し風呂のよう。光熱費は目に見えて肥大化していきました。
- 子供たちの成長とともに、おもちゃや絵本、衣類などがどんどん増え、収納スペースは常にパンク状態。
- 洗濯物を2階のベランダまで運ぶ動線、キッチンからリビングへの見通しの悪さなど、毎日の家事の中で細かなストレスが積み重なっていきました。
- 愛猫たちの活動スペースと、私たち人間の生活動線がぶつかることも少なくありませんでした。
そして何より大きかったのは、長男の誕生、そしてその後の次男の妊娠が発覚し、家族構成が5人になることが確定したことでした。「このままでは、将来的に手狭になるのは確実だ」と、夫婦で話し合い、新築を決意したのです。

プロの私が「平屋」を選んだ理由
新築を建てるにあたり、私が真っ先に考えたのは「平屋」という選択でした。住宅営業として数多くの住まいを見てきた経験から、平屋の持つ可能性を強く感じていたのです。
- 家族の繋がりと安心感: ワンフロアで家族全員の気配を感じられることは、子育て世代にとって大きなメリットです。子供たちがどこで何をしているのか、常に把握できる安心感は、何物にも代えがたいものがあります。
- 抜群の家事動線: 洗濯、料理、掃除。これら全ての家事がワンフロアで完結するため、無駄な移動が格段に減り、家事の効率が飛躍的に向上しました。
- 将来を見据えたバリアフリー: 階段がないため、将来的に足腰が弱くなった際も安心して暮らせます。これは、長く住み続ける家を考える上で非常に重要なポイントでした。
- 構造的な安定性と耐震性: 建物が低重心であるため、地震の揺れに対して有利だと言われています。プロとして、家族の安全を確保することは最優先事項でした。
- メンテナンスのしやすさ: 外壁や屋根の点検・補修など、高所作業が少ないため、将来的なメンテナンスコストを抑えることにも繋がります。
もちろん、平屋には「広い土地が必要になる」「プライバシーの確保が難しい場合がある」といったデメリットも存在します。しかし、私たちのライフスタイルや将来設計を考慮した結果、これらのデメリットを補って余りあるメリットがあると判断しました。
子ども部屋3室の葛藤と、将来への布石

平屋という大枠が決まった後、最も頭を悩ませたのが「子ども部屋」の設計でした。長女、長男、そして生まれてくる次男。合計3人の子供たちが快適に過ごせる部屋をどう配置するかは、私にとって大きな課題でした。
住宅営業として、様々なお客様の悩みを聞いてきた経験から、子ども部屋を巡る葛藤は多くのご家庭で共通するテーマだと認識していました。私自身も、プロとしての知識と、父親としての本音の間で揺れ動いたのです。
最終的に私たちが選んだのは、「幼少期は広い空間を共有させ、将来的に間仕切りで個室化できる」というフレキシブルな設計でした。具体的には、リビングに隣接する形で、将来的に2つの個室に分けられる広めの空間を設け、さらに独立した形で1つの個室を配置しました。
子ども部屋の将来の汎用性への配慮
ただ単に3つの部屋を作るだけでなく、子供たちが成長し、独立した後の「汎用性」についても深く考えました。個室として使われなくなった部屋が、無駄なスペースになってしまうのは避けたい。そこで、いくつかの工夫を凝らしました。
- 可変間仕切り: 将来的に間仕切り壁を設置しやすいように、構造的な制約を考慮して設計しました。
- 収納の確保: 各部屋には、子供たちの荷物だけでなく、将来的に趣味の道具や季節の家電などを収納できる十分な広さのクローゼットを設けました。
- 多目的利用を想定した内装: 特定の用途に偏らない、シンプルで飽きのこない内装材を選びました。書斎、ゲストルーム、趣味の部屋など、様々な用途に対応できるよう意識したのです。
これにより、子供たちが巣立った後も、夫婦それぞれの書斎にしたり、来客用の部屋にしたり、あるいは私自身の趣味の工房にしたりと、様々な使い方ができるような余白を残しました。これも、長く愛される家を建てる上での重要な要素だと考えています。

プロでも避けられなかった「誤算」と「後悔」
住宅営業として、お客様には「後悔のない家づくり」を常に提案している私ですが、いざ自分の家となると、やはり「ここはこうすべきだった」という誤算や後悔は存在します。総合満足度90%と申し上げた、残りの10%がまさにこの部分です。
これらの誤算は、どれも致命的なものではありません。しかし、日々の暮らしの中で「もう少しこうだったら」と感じる瞬間があるのは事実です。これは、どんなにプロの知識を詰め込んでも、実際に住んでみなければ分からないリアルな部分なのだと痛感しています。
まとめ:100%完璧な家は存在しない。だからこそ「学び」が重要です。
家族5人+猫3匹が暮らす我が家は、プロの私が知識と経験を注ぎ込んで建てた、こだわりの平屋です。それでもなお、総合満足度は「90%」に留まっているのが正直なところです。
この世に100%完璧な家など存在しない、と私は考えています。毎日家を売っているプロである私でさえ、自邸の満足度は90%なのですから。
しかし、これから家を建てる皆さんの満足度を「98%」にまで引き上げることは十分に可能です。そのために私はこのCABIN KRAFTを開設しました。
ただ、当サイトでは手取り足取りの細かなサポートは行いません。なぜなら、本当に納得のいく住まいを手に入れるためには、施主自身がしっかりと学び、知識を身につけることが不可欠だからです。
ぜひ、この場所を皆さんの「学びの場」として使い倒してください。私の失敗談や成功例を反面教師にしながら、ご自身の理想の家づくりに役立てていただければ幸いです。
なお、もし「具体的にどの工務店を選べばいいのか分からない」という方がいらっしゃれば、プロの目線で厳選した信頼できる工務店をご紹介することは可能です。お気軽にご相談ください。
