「収納を広くとったはずなのに、なぜか使いにくくて後悔している」
そんな悩み、家を建てる前の多くの方が抱えています。玄関は家の『顔』。だからこそ、見た目と使い勝手の両立は非常に難しいポイントなのです。
- 「隠す収納」と「見せる収納」を明確に分ける:全ての物を隠すと圧迫感が出ます。
- 「家族の動線」を最優先にする:靴を脱ぐ場所からクローゼットまでの距離を最短に。
- 将来のライフスタイルを想像する:ベビーカー、ゴルフバッグ、アウトドア用品の置き場は今すぐ確保を。
玄関は、毎日家族を送り出し、そして迎え入れる場所です。ここが整っていると、家全体に心地よい空気が流れます。今回は、中立的な立場から、玄関収納の間取りで後悔しないための考え方を整理しました。

なぜ玄関収納で「後悔」が生まれるのか
多くの施主様が口にする「こんなはずではなかった」という後悔。その原因の多くは、「収納の量」ばかりに気を取られ、「使いやすさ」を置き去りにしていることにあります。
よくある失敗例
- 収納扉をつけすぎて、開閉が面倒になり結局出しっぱなしになる。
- 奥行きが深すぎて、奥に入れた靴が取り出せない。
- 季節外の靴や掃除道具の置き場所を想定しておらず、玄関に物が溢れる。
使いやすく美しい玄関にするための間取りの考え方
シンプルで洗練された玄関を維持するには、収納を「見える場所」と「隠す場所」に整理することが大切です。職人の手仕事のような丁寧な暮らしを実現するためには、物の定位置をしっかり決めてあげましょう。
1. 「土間収納(シューズクローク)」をどう活用するか
最近人気の土間収納。ベビーカーや外遊びのおもちゃ、雨具などをそのまま持ち込めるのは非常に便利です。しかし、通り抜けできるタイプ(ウォークスルー)にするか、入り口を分けるタイプ(ウォークイン)にするかで、玄関の広さが大きく変わります。

2. 奥行きと高さの黄金比
収納の奥行きは、一般的に「30cm〜35cm」が靴を収納するのに適しています。それ以上深いと、奥がデッドスペースになりがちです。また、可動棚を採用することで、ブーツやハイカットの靴にも柔軟に対応できる『余白』を作っておきましょう。
3. 視線の抜けを意識する
収納を壁一面に作ると、圧迫感が出てしまいます。あえて一部をオープンにして飾り棚(ニッチ)を設ける、あるいは木の質感を感じる素材を使うことで、温かみのある洗練された空間に仕上がります。
設計前にチェックすべき「持ち物リスト」
間取りを確定させる前に、今ある靴や外で使う道具を一度すべて書き出してみてください。
- 現在の靴の総数(プラス将来増える分を想定)
- 傘の数と、濡れた傘を乾かす場所
- ベビーカー、キックボード、ゴルフバッグの有無
- 非常用持ち出し袋の保管場所
- 来客用スリッパの収納場所

よくある質問(Q&A)
まとめ:あなたの暮らしに寄り添う玄関を
玄関収納は、単なる「物を入れる箱」ではありません。家族が一日を始め、一日の疲れを癒やして戻ってくる、大切な場所です。
後悔しないためのポイントを改めて振り返ります。
- 「何を」「どれくらい」置くかを数値化する
- 家族の動線と来客の視線を分ける
- 将来のライフスタイルの変化に備えて『余白』を持つ
家づくりにおいて、正解は一つではありません。大切なのは、あなたの暮らしにその間取りが本当に合っているかどうかを冷静に見極めることです。もし、間取り図を見ていて「本当にこれでいいのかな?」と少しでも不安を感じたら、一度立ち止まって整理してみることをお勧めします。
私たちは、中立的な視点から、あなたが納得のいく家づくりができるようサポートしています。今の計画が本当にあなたの理想を叶えるものか、客観的な診断を試してみませんか?
